芸術創造センターについて

大学存在の意義は、教育および創作・研究の充実にありますが、同時に、つねに外部社会に開かれたものであることも大切です。四十数年の歴史と伝統の上に花開いた現在の愛知芸大の誇るべき内容、成果、可能性などを、学内だけにとどめず、社会に広め、あるいは社会と協力して新しいものを作り上げていく力として活かすことも求められています。

芸術創造センターは、そうした要求に応えるために、大学と社会をよりスムーズに結ぶ目的を持って開設された窓口です。その窓口を通じ、芸術文化面で地域に貢献するために地域社会と共に取り組む「連携事業」、海外の大学や研究施設との交流を進める「国際交流」などが行われます。

その活動内容は多岐にわたり、これまで様々な実績を残してきました。その一例として、平成19年度から愛知芸術文化センターにおいて「サテライト講座」を開講し、既存のカルチャー・センターとはひと味違った、濃い内容の授業を展開しています。幅広い年齢層・職種の方々に参加していただくことによって、大学をより身近に感じていただけたものと考えています。また、学内においては、国内外から一線級で活躍するアーティストを招聘し、滞在期間中に特別授業や講演、ワークショップ、レッスンを集中的に行う「アーティスト・イン・レジデンス」を企画し、多くの学生が世界レベルの教育プログラムを体験しています。

芸術創造センターは、今後も「開かれた大学」「活力ある大学」のすがたの実現に向けて、知恵を絞って様々な活動を展開していきます。

開かれた大学のあり方を目指して、本学では地域のために学内の研究や教育などを学外の人々と共有する活動を行っています。このような地域貢献に加え、それぞれの能力や特質を生かしながら新しい試みに挑戦していこうとする他大学、高校、美術館、劇場、ホール、自治体や企業などとの連携も始まっています。これらには教員のみならず、学生も積極的に参加しています。本学では、地域も大学も活気づく理想の大学像を実現する活動を推進しています。