展示・シンポジウムを通じ、現代絵画の可能性を問う企画展。
展覧会「GROUND」の目的は、「絵画」の可能性を提示することです。そのために、展示と対話を通じ、思考を巡らせて、絵画についての「課題」や「問い」を生産したいと思います。
絵画や芸術における様々な既成概念に対し、決着をつけることを目的としているわけではありません。可能性は常にものごとの開発途上に、ときに刹那的に、あるいは必然をもって生じます。それらが投げかける「課題」や「問い」の始まりに注目したいと考えています。近年、メディアの発達、多様化と進行する情報によって、絵画の存在感と役割が弱まってきているように思えます。だからこそ私たちは絵画の持つまだ見ぬものを提示し、具体的にその在り処を広げていきたいと考えています。そうすることが、これから先も、絵画が人々に創造する力、思考する力を与え続けると確信するからです。しかし、一言で絵画といっても、絵画は多様であり、広義であるため、簡単に語ることは出来ません。ここに参加している作家の中に
も絵画という言葉を使うことに慎重である人もいます。しかし、そうしたことを踏まえた上で、あえて「絵画という言葉をここでは使うことにしました。そして絵画について対話をしようと思います。その未知なる可能性を信じて。
GROUND:1、なにも描かれていないキャンバスは、未だ手をつけられていない広大な大地に似ている。その土地をどう耕すのか、どう活かすのか。2、絵画が立脚、成立する場所。その場所は作家の数だけ存在する。それら異なる価値の場が、ひとつの大きな場に集められ重なるとき、絵画はそのまだ見ぬ可能性を語り出す。
会期:2014年7月30日[水]─ 8月31日[日]
出品者
小林孝亘(武蔵野美術大学教授)
額田宣彦(愛知県立芸術大学准教授)
丸山直文(武蔵野美術大学教授)
高橋信行(愛知県立芸術大学准教授)
猪狩雅則(愛知県立芸術大学講師)
会期:2014年7月30日[水]─ 8月31日[日]
開館時間:11:00─18:30(最終日は16:00まで)
休館日:月曜日
シンポジウム 愛知芸大芸術講座 「自作を語る-絵画を語る」
│申込不要・参加無料2014年5月31日[土] 18:00─20:00
アクセス:地下鉄東山線・名城線
栄駅 8番出口またはサカエチカ9番出口より徒歩5分
〒460-0003 名古屋市中区錦3-21-18 中央広小路ビル 3階(坪井花苑上)
お問合せ: 愛知県立芸術大学芸術情報課 0561-76-2873
愛知県立芸術大学サテライトギャラリー 052-253-9016
出品作家:池
奈千江、井上 実、佐々木 健、髙木大地、田口美穂、横山奈美
小林耕平、小林孝亘、佐藤克久、額田宣彦、長谷川
繁